04. 追懐のエミネム、からの宮本佳林さん

 

 基本的に勧められたものはなるべくチェックするのをモットーとしております。

 だってどこに自分の好きかもしれないものがあるか分からないですからね。 自分の手の届く範囲は限られているので、自分の世界を広げていくには、そういう機会を逃さないことが重要かと思うのです。

 私はそばが好きでほぼ毎日食べてますけど、基本はかけそばで。でも「ミスター味っ子」を読み返すと、それを煮たり焼いたり鯛の腹に突っ込んだりしているわけです。私は手の届く範囲でそばを楽しんでいましたが、味っ子を読んだことで、自分の知らないそばの楽しみ方も知ることが出来た。でもこの味っ子の調理法、地面に穴を掘って大量の笹の葉に火を放たねばならず、ちょっと気軽に試すには通報も辞さない覚悟が必要なのでまだ機をうかがっている状態ですね。全然例えになってない。

 そんなわけで、Juice=Juiceさんが好きな友人の勧めでファーストアルバム「First Squeeze!」を買って聴いてみたので報告します。

  Juice=Juice自体は思い返すとサブリミナル的な布教をされておりまして、youtubeなどでMVを観ていたり、そのなかで気に入った曲をDLしていました。いつの間にか。なので、ファンの方にメッタ打ちにされることを恐れずにいうと、知らない仲じゃない的な。なんだったら名前も全員言えるぞっていうね。5人ですからね。もうスッと覚えてましたよね、いつの間にかね。

 まー何といっても、このグループは皆さん歌が激ウマですね。5人とも恵まれた声質で、メンバー全員がここまで良い声のアイドルグループはそうそう無いんじゃないでしょうか。先週のSATOYAMA&SATOUMIへ行こう2017で行われた公開録音の様子が流れるということで、昨日(土曜)深夜25時から、ラジオ日本「Hello! SATOYAMA&SATOUMI Club」を聴いてみたのですが、宮崎さんの声が深夜ラジオにぴったりの響きのある声で素晴らしかったです。あの時間に聴かないと気づかなかったけど。そして私はこの時に思いました。( ……あ!そういえばJuice=Juiceのアルバム買ったまま聴いてない… )ってね。5日寝かせました。

 はい。おはようございますって動作でとりあえずPCに入れて、シャッフルで再生です。( アルバムの聴き方的に無粋ですがつい…… )最初にかかった曲……

あれ…… なんか聴き覚えあるぞ…………… これ………

ラストキッスじゃん!!!

 

 おっとおっと、実はこの曲、かつてのハロプロの中で一番好きだった曲で…… あまりに聴き飽きないもんだから、ひたすらこれしか聴いていない日が何日もあったくらいです。 懐かしい。 ……うん。いや、ちょっとそんな一言で収めきれない。曲を認識した瞬間、当時通学していたバスからの風景や、住んでいたところの町並みが蘇ってきておののきました。

 ついでに思い出したこと言うと、この曲、カセットテープで聴いてた。ちょっと自分の記憶を疑いましたよね。え? 私カセットテープ使ってた世代? CDをカセットテープに録音していたということ?  MDなら分かるんですよ、まだ最近って感じあるし。一番最近カセットテープを見たのって、つのだじろうの漫画*1なんですけど…… この漫画、時代感じるな〜って思いながら読んだんですけど…… 私リアルタイム世代だったの?さらに言うと私、カセットテープでエミネム聴いてた。いや逆に…… 逆にエミネムってそんな前? そんな、ゲス フーズ バック、ゲス フーズ バック、ォ!アーアッ、ドンドン、って感じにドンドコ思い出される過去の記憶を受け止めきれないまま、歌詞カードに手を伸ばすと、なるほど、これは二人で歌っているんですね。

高木「くちびるにだけ〜」

あ〜そうそうこんなかんじこんなかんじ……

宮本「くちびるにだけ〜」

!!!!!!???

 ラスキスでこの歌い方アリなの!!?  諸先輩方は説明するまでもないかと思われますが、ラストキッスは結構コテンパンな感じの別れの歌なので、元のメンバーは胸に迫る歌い方をするんですよね、最後に余計なことしたせいで全然忘れられんわチクショウメ、みたいな( ※ 個人の解釈です )。高木さんはそんな歌い方なんですけど、宮本さんがまあ、何にもわかってない感じで歌ってくるんですよ、これね、こんなんおかしくないですか!!?

かわいい

かわいすぎるでしょ…… どういうこと…… いや、宮本さんも一応気にして歌ってるんだと思うんですけど、高木サイドとの温度差がありすぎて…… これがもう、とってもかわいく水を差してて。 高木宮本が姉妹だとしたら、傷心の高木に宮本が「お姉ちゃんどうしたの?」って無邪気に聞いてるみたいな感じになっちゃってるんですよね。 雰囲気的に。もうね、かわいい。わざわざCDジャケットをコンビニのコピー機で印刷し、「ザ・エミネム・ショウ」のカセットテープバージョンを自作していた事がよぎって頭を抱えてた数秒前のこととかホントどうでも良くなりましたよね。その上なんか逆にナイスな気がしてきた、その行為。カセットテープ市場は盛り返してるって話も聞いたり聞かなかったりしますから。

 

 ………… う〜んなるほどね。皆さんこういう感じで落ちていくわけですか…

 メンバーの名前も覚えたし、ちょろっと曲も知ってるし、他の曲も聴いてみるかと軽い気持ちでちょっくら再生したらこんな爆弾を一発目で落とされるとは思いませんでしたよ。すごいですね、音楽のパワー、問答無用って感じ。 

 しかしながら、過去にこれでもかってくらい聴いていたからこそ、このディープインパクト宮本の威力に気づけた訳なので…… この壮大な伏線の前には宮本佳林さんを応援せざるを得ないっていうか。Now this looks like a job for meっていうか。

 私は宮本佳林ちゃんを応援します。

 

 そんな訳で、皆さんも元のラストキッスを100回聴いた後にこの高木宮本版を聴いて宮本佳林さんに打ちのめされてみてください。

 

高木宮本版のラストキッスが聴けるアルバムはこちら。

First Squeeze!(通常盤)

First Squeeze!(通常盤)

 

(カバー曲集が付録しているのは通常盤のみ。iTunesStoreでは配信されていないようです。)

 

 筆者がかつて聴きまくったタンポポ版はこちら。

ラストキッス

ラストキッス

 

  ついでに時代を先取りするつのだじろう氏の漫画の扉絵も脈絡無く置いておきますね。

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 以上、宮本佳林ちゃんがかわいすぎてしまう話でした。終わり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1:ハクイ女の子(スケ)に呪われる恐怖のカセットテープの話。霊界通信より「デスマスクの旋律(メロディ)」を参照ください。